笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります

2012-07-29

坂本龍一 MIHARA 音楽の学校 へ行ってみて

坂本龍一 MIHARA 音楽の学校 スコラ特別編 〜 オーケストラと市民の誕生 〜 
というのが、タイトルだそうだ。

僕の関心事は、3.11を境に、アーティストがどんな変容を見せるかということだった。
前回は、大貫妙子とのステージ・岡山公演だった。

今回、反原発活動の真っ只なかにある教授は、果たして音楽の上で
どんな表情を見せてくれるのか、ということだ。しかもNHKの番組収録で。

Webにあったプログラムと較べると、予定されていた曲が削除されている。
ペンデレツキ/「広島の犠牲者への哀歌」である。

 残念。

(金管のミスは目立ったが)どのプログラムもよくリハーサルされていて、
ソツなくツボを押さえた演奏が並ぶ。教授の曲ももはやスタンダードなのか、
とてもうまくアレンジされていて指揮者やオケの協力が目に浮かぶ。
「ラストエンペラー」では、オールドファン(ワタクシ)は予定通り泣いてしまう。

 しかしペンデレツキは、今聞きたかった。世界初演の「ボレリッシュ」よりも。

岡山で“笑われちゃった”ボレリッシュは、それほど滑稽ではなかった。
むしろ無理難題を映画監督に出されても、換骨奪胎を徹底してのける
仕事屋ぶりに惚れ惚れした。 このノらないリズムはいかにも教授らしいと思う。
























2012年7月29日三原市芸術文化センター ポポロ ホール。
ピースアーチひろしま 2012リレーコンサート
(ひろしま平和発信コンサート)の一環として。