笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります

2018-03-04

笠岡地区まち協 第一回防災学習会


今日の午前中は、笠岡地区まちづくり協議会の催しで「第一回防災学習会」が、事務所にて行われました。各地区役員さんの尽力もあって、会場はほぼ満員、いつもこんなにいっぱいお運びがあったら、会長さん達もとても元気が出るでしょう...。

内容は防災士の坂本さんが講師となって、前半は「ビデオを見て三択クイズを解く」参加型のプログラムを中心に。ゲーム感覚で災害の実際の場面での判断をしてみる、役立つ講座でした。


いざとなるとどうしていいのか判断に迷うような状況が、矢継ぎ早に起こるのが災害時の厳しさ・恐ろしさ。とは言え、落ち着いて考えればわかるような的外れな行動をやらかしている事はよくあるわけで、次に何が起きるかを冷静に想像できない時だからこそ、ありがちな事例のロールプレイング的な知識・体験が、短い標語のように思い起こされるものかもしれません。

とても辛い話ではありますが、次々と起きた震災がこうした知識をより先鋭でタイトなものにしていったのは確かで、だからこそ被災者のそんな際立った苦しい経験を後に活かさないとならないです。


坂本さんが用意してくださった資料は、いずれも業務の裏打ちのある非常に充実したもので、これらに目を通すだけでも、例えば南海トラフ地震のもたらす甚大な被害の輪郭がつかめると思います。笠岡沖合で東西から押し寄せた津波が、海底地形の影響も含めどのように干渉し強められたりするかは、なかなか瀬戸内海沿岸の他の地域からは出てこない状況であって、踏み込んだシミュレートの必要性を感じました。


また直下型の地震についての評価も充実した説明が加えられていて、ややもすると「大きな地震は遠くからやってくる」と思いがちな我々当地の住民にとっては、結構耳の痛いお話がありました。



講義の後半、実際に参加者が手を動かし、身の回りにあるものを利用して、災害時の安全を確保するグッズを作る体験をしました。新聞紙で作るスリッパと、キッチンペーパータオル+輪ゴムで作るマスクです。

そういった時に落ち着いてこういうものが作れるほど、沈着冷静であれば大したものなのかもしれませんが・笑、なんでも売っている生活に慣れ過ぎている毎日から、それらが手に入らない時は、全く頭を切り替えて身の回りにあるものでサクッと対応する柔軟な姿勢や、意気込みもまた大事なのだなと思いました。

第二回目以降がどのように展開していくか、楽しみです。